d29.  2バンド2エレメント上向けアンテナ(435/145MHz)                                                                                   2018/6/4

                                                                                                                                           図,写真はクリック拡大

Fox-1シリーズの衛星は地上のFMレピーターのような使い方が出来て多くの人がQRVしています。

この衛星は,今までのような大きなアンテナに方位,仰角ローテータを使わなくてもQSOできます。

当初は単純な水平ダイポールでQRVしましたが,大地反射が強くその信号の浮き沈みが激しく,ゲインも不足です。

この信号の浮き沈みを少なくし,大地反射も有る程度利用したアンテナを作りました。

このアンテナは大地側に反射器を付けて上方向の利得を向上し,大地反射もそこそこ有ってその影響も少なくするというアンテナです。

なお,このアンテナを作ってからメーカー製を調べたら,ナガラ電子からDO-11というアンテナがマンションベランダ用(横向け)として販売されていました。      

ラジエーターの給電部は,割り箸等を沿えてタイラップで止めて接着剤で固定する。他のエレメントもタイラップで止めて接着剤で固定する。(右下写真)

        ↓↓給電点の防雨対策に、アクリルラッカースプレー(クリヤー)を塗布する。 接着剤は,セメダイン,SUPER X クリア を使っています。

導波器はφ4銅パイプ又は銅棒で片側470mm中心部分を6~8mm開けて同軸ケーブルを接続します。(右上写真)

反射器と一番上の435MHz調整エレメント(326mm)はφ4アルミ棒です。

下側のエレメント長が1028mmになっていますが,ホームセンター等では1000mmで売っています。ここを1000mmにした場合はエレメント間隔の

359mmを420mmにすると良いです。

なお435MHzでSWRが高い場合は326mmのエレメントを上下に少し曲げて調整してください。 

このアンテナは.エレメントを南北方向(指向性は東西方向)にして,ベランダから屋根の上に出るように設置します。QSOはMEL30°以上のオービットが良いと思います。2018/6/16  なおアンテナの.エレメントを東西方向(指向性は南北方向)にしてもQSOできます。

無線機がモービル機のようにVHFとUHFが一つのコネクターの場合は,このまま使えますが、無線機のコネクターがVHFとUHFが別々になっている場合は,デュープレクサー(ダイヤモンド,MX72H又はN)を使ってください。

 

                                                           おわり