b.10   435MHz帯4分配器と2分配器 及び 145MHz帯2分配器の製作          2014/11/20

        (Qマッチ式)                                 de  JA1CPA

旧ホームページ(ホームページ・ビルダー)から移植したので、不具合、文字抜け等が有りましたらご連絡ください。

注)下記で使っている 5C-FB は S-5C-FB と同じです。ただし最近は編組がアルミになっている物が多いようですが、

ここでは すずめっき銅編組 のものを使わないと半田付けができません。

また同軸ケーブルの短縮率はメーカー、ロットによって変わる場合があるので作るときは使う周波数付近で測定して

から作ってください。   2020/3/30

同軸ケーブルを使ったQマッチで分配器を作りました。
同軸ケーブルの編組のアースの引き回し(接続)によって、SWR最低周波数が大きく変わります。

A.4分配器(435MHz)
50Ωアンテナを2本並列接続で25Ω、これを同軸ケーブル1/4λで100Ωにして、2本接続すると50Ωとなる。
同軸ケーブル1/4λには、25×100=50Ωの同軸ケーブル(5D-FB)を使えば良い。




       ↑↑↑
電線メーカーの違いによって寸法を変える必要が有るかも知れない。

                     ↑↑ 
コネクターは全てN-R型 ↑↑

              ↑ ↑ 
芯線部分に編組が接触していないか確認すること ↑ ↑

同軸ケーブルの編組はアルミアングルに圧着端子をネジ止めして半田ずけする。その数により周波数が変わる。
編組のアースが1ヵ所の時のSWR最低周波数は405MHz付近、2ヵ所(↑左写真)の場合は425MHz付近(20MHz
アップ)、3ヵ所(↑右写真、左右と下側へ)の場合は440MHz付近(15MHzアップ)。 両端は同じ加工をした。
コネクター芯線間の接続線は、長いと周波数が低くなり短いと高くなります。(低くするときは少し長くします)
ただし、編組アース側が少ない場合、芯線接続線が長い場合は、分配器としてロスが増加するはずです。
従って、編組アースは出来るだけ多くしてアースインピーダンスを低くし、芯線接続線もある程度太く短くして
インピーダンスを低くして希望の周波数にすることが必要です。(SWR計のパワー測定で分かるほど大きくは無い)



帯域は2分配器より狭くなります。






 

          ↑↑ SWR最低周波数は440MHz付近 ↑↑


RTVゴム(KE45W)で絶縁防水処理をして完成。(さらにアクリルラッカースプレーを吹き付けて隙間を埋めると良い)


B.435MHzと145MHz2分配器
「少し本格的な衛星通信用アンテナ」の下の方に掲載したものと同じです。再掲































 

 

  (上写真)435MHzはN-Rコネクター、(下写真↑)145MHzはM-Rコネクター(145MHzはN型にする必要は無い)

    ↓ 435MHz用             ↓ 145MHz用
 注1)切り口で芯線と編組がショートしないよ
うにする。

注2)絶縁防水は、アクリルラッカースプレー
及びRTVゴム(KE45W)を使った。
帯域は4分配より広くなります。

 




                           ↑ 145MHz用

        おわり